【参院議員選挙間近】支持政党なし党の政策やポスターが色々な意味ですごい!
支持政党なし
もう少しで選挙がはじまりますね
選挙戦のさなか仕事の休憩時間に外で休憩をしていたら立候補する方が演説を懸命にされているのを見掛けました
その方は今の東京の最低賃金は907円、これを1500円まで上げる
そうすれば皆が年収300万円になりより生きやすいという様な事を話していました
また大学や義務教育への無償化や消費税、法人税等を調整する事で最低時給を上げた際に企業に掛かる負担を軽減するという様な事をちらっと耳にしていました
個人的には正直突飛すぎて現実的ではないのではと思ったのですが、実際の所当選した場合に本当にそういった内容が通る要素があるのかかなり疑問に思いました
帰り道、家の近くの中学校脇に選挙ポスターがありこんなポスターが貼ってありました
「支持政党なし」「政策一切無し」「ネット、スマホで賛成反対を決めます」
自分の中ではかなり衝撃的なポスターでしたね
支持政党なし党の政策
色々調べてみると政策は一切無しという風に書かれていますが
それぞれ国会で出された法案で賛成の立場と、反対の立場の意見を書き上げて、それを元にネット、スマホで読み手の一般の方が賛成か反対かを投票してもらい、賛成が多ければ賛成へ入れて、反対であれば反対に入れるという仕組みだそうです
ホームページを参照して見るとこの様に書かれています
参照:支持政党なし
支持政党なしは、無責任に政策を一切なしといっている訳ではないんです。
支持政党なしでは、一議席でもあれば、党のサイト上で国会に出ます全法案について、参議院のホームページにございます議案要旨および法律案を掲載し、その全法案に対して賛成の立場と反対の立場で解説をする予定でございます。
他の政党は、賛成か反対かのどちらかの立場で良いですが、支持政党なしは賛成の立場と反対の立場での解説が必要で、全法案となると、その法案ごとに詳しい専門の方の意見を聞かなければならない為、かなりの労力が必要となります。
また、法案の賛否参加システムにも精度を上げようとすればするほど費用も掛かります。我々は議席が獲得出来た場合に何もしない訳ではないですから。
大政党の議員は当選後はホボなにもしなくても良いですが、我々はちがいます。 政党としてしっかりやることがございます。
支持政党なしでは、党としての政策はなく、議会において出てくる各種の 議案や法案については、その議案や法案ごとに一つずつインターネット等を 通じて皆様方にその議決に参加して頂き、一括してお任せ頂く訳ではなく 個別にその議案や法案ごとに賛成多数であれば賛成に反対多数であれば反対へと、 皆様方の使者として議決権を行使しに行くだけと考えております。
よって事前に党としての政策は一切ございません。
なぜ政策は一切無しと書かれているのか、ある意味しっかりと書かれているんですよね
結構納得出来る内容だなと個人的には思いました
支持政党なし党のはじまり
2013年の7月1日結党、佐野秀光氏が代表を務めている
2014年の衆議院議員総選挙、北海道の比例代表区で佐野秀光氏、義母の本藤昭子と共に立候補し、2009年に新党本質で立候補した際には7399票だったのが、この回には104854票を獲得して話題になった様だ
支持政党なし党は2016年の参議院議員通常選挙では計10名を擁立、比例区で2名、選挙区で8名の内訳としている
20114年北海道比例での得票数の内訳
自由民主党 (29.79%)
民主党 (27.56%)
公明党 (12.30%)
日本共産党 (12.09%)
維新の党 (9.89%)
支持政党なし (4.19%)
社会民主党 (2.14%)
次世代の党 (1.53%)
幸福実現党 (0.49%)
支持政党なし党のポスターが4つ並んでいる理由
これは結構気になっていて誰の顔も載っていないポスターが4つ並んでいるから、通常スルーな場所で立ち止まって見てしまったんですよね
ポスターのデザインに関しては公職選挙法で違反にならない内容であればどの様な形態でもだいじょぶな様で、また4つ並んでいた理由は、ポスターの並び順は候補者の届けで順に並ぶ様で、公示日の前に応募した場合には抽選、その後であれば届け出順なので抽選の後に4人続けて届け出たのが4枚ポスターが並んでいる理由の様です
支持政党なし党が投票で間違えやすいのか問題
支持政党なし党、略称「支持なし」は間違えやすいのではと周りの党の議員からは言われている様です。以前蓮舫氏は「これは政党名です、誤って欄にマークを付けない様に」とtwitterで書いていたそう
【注意】参議院選挙「支持政党なし」が出馬しています。比例で「支持政党なし」「支持なし」などと書いた場合この政党に投票されたとみなされます。2014年の衆院選では比例北海道ブロックで議席獲得には至らぬも10万票獲得してるので注意 pic.twitter.com/Wptg1ElhP9
— natu (@natuki24) 2016年6月23日
総務省は支持政党なし党の略称として「支持なし」「支なし」も認めているという事で間違いやすいという批判もありますが代表の佐野氏はこの様に話している様です
「党の結成は13年7月。世論調査で『支持政党なし』の有権者が非常に多く、そうした方々の受け皿になりたかったのです。『間違って投票する人もいる』との声もありますが、その方の思いは間違っていません。最もいけないのは『これを実現します』と政策を掲げながら実行しないこと。有権者を騙す詐欺行為です。我々はできないことは言いません。責任を持って『政策なし』と言っているのです」
参照:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160708-00510470-shincho-pol&p=2
まあ、ただ支持政党なしというのが支持されるくらい他の議員の言葉に説得力が無いって言うのを感じるんですよね
有権者を納得させて本当の意味で支持させるという様な政党があるのであれば、支持政党なしがどうのっていうのは気にしなくてもいいはずの話なのかなとも思います
支持政党なしが支持される層
これってネットやスマホで政治の議題をしっかり読んだ上で賛成、反対に入れられるって事は、これまで時間のある人、主に年寄りの方が選挙に行く率高かったと思うんですが若い人であればネットで情報を確認して反映出来るという部分において大きく支持される要素はあるのではないかと思いました
若者の選挙離れと言われて久しいですが、ぶっちゃけ時間が無い、支持するに値する政党が無いと思っている人も多いいのではと思います
そんな中で「ネット」「スマホ」であくまでの党の利害ではなく個人個人の意見が反映されるという点においては支持されてもおかしくはないのかなと思いました
政治のはじまり(余談)
現代の政治のはじまりって坂本龍馬の生きた幕末の時代、幕府側と攘夷側で争っていたのを幕府が解体する(自分達の位/武士/大名/将軍をすべて放棄する)事によって、誰しもが意見を言える、政治に自分達の信頼できる人に票を入れる事で、より「才能のある人」「これまで身分により取り上げられなかった人」達が参加する事でより良い日本にしていこうという動きがあったんですよね
幕府と攘夷派が戦争をしたら国力を削がれた日本をアメリカやイギリス、フランスが侵略するだろうという事を直感的に感じた人達(坂本龍馬やその周りの人達)の動きもありなし得たのですが、もし彼らが命を掛けて繋いだ未来を見たらどう思うのだろうか、と思ったりする事もあります
(実際に坂本龍馬は大政奉還をその目で見た後、当時武士の位を失った人達に狙われる為とても危険だった京都に残り、日本の政治、政策の元型になる船中八策を仕上げた後に暗殺されています)
何はともあれより政治や選挙が一部の個人的な利益の為にではなく、国全体の発展の為にうまく進んでくれれば良いなと思います
(私は個人的にどこかの政党に肩入れしている様な人間では無いので、割とそういった人の意見として読んでもらえると助かります)