ブログが日記からコミュニティに変わる時
ブログと日記
ブログの元々の印象としては日記だった様に思う
mixiが全盛の時代に日記を付ける事の面白さを知った
更新して行くと気付かぬうちに訪問者が現れてコメントを残して行く
そのコメントを通して交流がはじまりマイミクが増えていった
今でも以前マイミクだった方の中で一部の方はmixiで日記を書かれていて、半年に1回位はふと思い立って覗きに行く事がある
だが私はある時にmixiを離れていった
mixiやfacebookをはじめとするSNSは基本的に秘匿された環境
自分の限られた友人へ向けてのメッセージと交流の場だった
そんな中で流行色の強いSNSは爆発的に人が増えて、そしてある時を境に人が離れていき、どんどん静かになっていく、その空間に耐えられなくなった自分はいつの間にかその離れた人達の一部になっていた
mixiが廃れfacebookに流れた人々、あれから5年以上経った今ではfacebookは落ち着いてしまってinstangramをはじめとする新たなSNSに人は動き始めている
そんな中でひさしぶりに触ったブログは予想以上に新鮮だった
自分の日常を鮮やかに綴る人々と読み手のコメント
そこにはその書き手を中心とした人の集まりが出来ていた
SNSに疲れた人達の原点回帰
読み手の人の中にはSNSに疲れてしまった層の人もいるのではないだろうか
mixiは廃れ、facebookは友達が増えるごとに本来交流したいであろう、
本当に仲の良い友人への投稿が中途半端な友人にまで読まれてしまう事による、「本音が出せない飾りの場」になっていった様に私は感じた
もはや共通の友人を介したSNSには疲れてしまった
ブログと言う点在する星達
ブログって本当に不思議だと思う
はてなというサービスを通してブログを作成している為、同じ様にはてなブログを利用しているユーザーが来訪者としては最初は多かったのだが、ブログで何か質問を投げ掛けたりした時に反応したユーザーの多くはワードプレスでブログをやっている人だったり、海外で働いている人だったり、しっかりとしたライターの方だったり
ともするとまったく予想をしていなかった様なユーザーの方が読んでくれている事を知った時には本当に驚いた
「ブログは点在する星々の様だ」
そう形容する事しか出来ない様に感じる
それぞれの星達は自分がそこにいる事を必死に誰かに伝えようとしていて
その光を遠くの地球という星で受けとっている様な、そんな感覚を覚える
それは過去に発せられた光だったり、強い太陽の光に反射する月の光の様だったり
それぞれの人々の言葉がいつか誰かの元に届いて行く
なんて不思議なんだろう
交流する事の面白さや文章を書く原動力
はてなではよく話題にあがる互助会の話(ブックマークを付け合うのはどうなのかというブロガーとブックマーカーのあれこれ)などがあるが、やはり人と交流する事の面白さがあるからこそこのブログサービスも発展したんだろうなって思う側面がある
オンラインゲームをやった事がある人は分かると思うのだが、リリース後人気を博すと人が集まり一気にゲームの熱量は膨れ上がって行く
中には相当な金額を費やしてランキングを駆け上がりゲームの中で存在感をひときわ際出せる人もいる
その熱量がどこから来るのか、それはやはり周りとの交流や周りと比較した時の存在感を際立たせたいという気持ちがゲームへの熱量を与えているのだろうと思う
何物にも変えられない価値がそこにはあるのかもしれない
ブログのコミュニティ化は止まらない
ブログは多くの場合最初は数人の訪問者がいれば良い方で
訪問者が全然無い時期が長い人も少なくはない
検索上でも検索エンジンの性質としてどこからからの何らかのリンク、流入無くして機械的にも存在を確認して貰い評価してもらう事は難しい
だが続けて行くと訪問者との交流、その訪問者同士の交流が生まれて
その規模が大きくなるに連れてコミュニティとしての性質を帯びて来るのではないかと最近は感じている
記事そのものもそうだが記事に対するあれこれの議論を見るのが面白くて好きだと言う人も多いのではないだろうか
記事とSNSでの反応、記事そのものだけではなく記事と周りの人の言葉のその総体がひとつのコンテンツを作り上げて行くのだとしたら、、
それはコンテンツのオリジナル性をより広げていく物になるのかもしれない
競合の多いキーワードだと情報量以上にいかに色々な切り口から考察されたコンテンツなのかという事が検索上でも重要視される
そんな中、多角的な視点で語る、読み手に伝えるという点においても、その人の周りに人が集まって議論を深める事でそのコンテンツはより多くの人々の視点で消化され完成度の高い情報となって行くのかもしれない
ブログはただの日記から読み手との交流を経てコミュニティへ変わっていく
その先にあるものが何なのかはまだ誰も知らない、、
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